一切唯心造とは
禅語のひとつ。この世のすべての存在や出来事は、自分の心が造り出したものという意味。
すべての現象や存在は心によってつくられるという仏教の教理を表す語句である。
特に唯識思想において重視される概念であり、外界の存在も現象も、すべては認識主体である心の働きによって生じたものであると説く。
「一切」はすべての事象、「唯心造」は心によってのみつくられるという意味である。
現実の捉え方や苦悩の根源を心に求め、修行や悟りを通じて心を清らかにすることの大切さを説いている。
例文
・仏教では「一切唯心造」と説き、苦も楽もすべて自分の心の在り方次第だと教えている。
・他人の言葉に傷つくのも、実は「一切唯心造」の通り、自分の受け取り方が影響している。
・「一切唯心造」を学んでから、外的な出来事に動揺しにくくなった。
・現実は心の映し鏡であり、「一切唯心造」という言葉はその真理を示している。
五文字熟語 | 一切唯心造 |
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読み | いっさいゆいしんぞう |
英訳 | All things are created by the mind |
使用漢字 | 一、切、唯、心、造 |