八重十文字とは

物を縦横に何重にもかけてしばる結び方を指す言葉である。
特に荷物や物品をしっかりと固定するために、複数回にわたり十文字状にひもや帯を掛け重ねる方法を表す。
強度を高め、安定した固定を目的として用いられ、運搬や保管の際に利用されることが多い。
名前の「八重」は多重の意、「十文字」は十字形を示し、その組み合わせによる堅牢な結び方を象徴している。

例文

・達人の太刀筋は八重十文字に敵の胴を斬り裂いた。
・屏風には八重十文字の斬り跡が生々しく残っていた。
・八重十文字の傷は、壮絶な戦いの痕を物語っていた。
・その型は八重十文字を描くように、美しくも鋭かった。

五文字熟語 八重十文字
読み やえじゅうもんじ
英訳 Layered cross-shape
使用漢字