本来無一物とは

仏教の禅宗で説かれる真理を表す言葉であり、「もともと何一つ所有するものはない」という意味である。
すべてのものはくうであり、固定した実体や所有物は存在しないと説く。
この教えは執着や欲望から離れ、心の自由と悟りを求める禅の核心を示している。
物質的なものや自己の存在に固執しない無我の境地を表現する重要な哲学的概念である。

例文

・禅の教えでは本来無一物の心を大切にする。
・本来無一物の境地に達すると、心が穏やかになる。
・本来無一物の考え方は執着を手放すことを促す。
・彼は修行を通じて本来無一物の意味を理解した。

五文字熟語 本来無一物
読み ほんらいむいちもつ
英訳 Originally nothingness
使用漢字